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 皆さんはテレビに出演された経験はおありでしょうか?
 のど自慢に出場したとか、趣味のアイテムの講師としてとか、出演とまでは行かなくとも何か学術講演の様子がニュース番組で放送されたとか、といった経験をお持ちの方は案外多いのではないかと思いますが、私はこの齢に至るもそのような経験は一度もありませんでした。
クリックでビデオ     これからもそんな経験をするとは思ってもいませんでした。それがひょんなことから出演したのです!それもゴルフの番組に、です。といってももちろんトーナメントに出るわけないし、かといって河原でクラブを振り回す無謀ゴルファーとしてモザイク顔で出演したわけでもありません。「ビッグスギのステップアップゴルフ」という埼玉テレビの番組です。我々年代のゴルフをやる人ならだれでも知っているかの杉本英世プロとの共演(?)です。
 どうしてそんな番組に出ることになったかというと、私の蟄居する団地のゴルフ仲間のI氏が番組への参加募集に応募して当選し、私ともう一人、やはり同じ団地のゴルフ仲間のK氏と一緒に出ようヨと誘われ、面白そうだから話のタネに出てみるかとなった次第。
 さて、それでは撮影当日(平成23年5月27日)のレポートです。
 向かうは群馬県片品の尾瀬高原にある「サエラカントリークラブ尾瀬」というリゾートのゴルフ場。関越に乗り、沼田インターまで行き、さらに30分ほど走ったところ。ゴルフ場に近づくにつれ高原特有の濃霧発生、先も見えず、これはゴルフにならないのではと心配しました。
 しかし、ゴルフ場に到着し、玉テレのスタッフからスケジュールを聞いたりしているうちに霧も晴れてきてヤレヤレ無駄足踏まなくて済んだといったところ。
 英世プロをはじめとしてスタッフはリゾートのホテルに宿泊し、数日かけて数か月分の収録をやってしまうようで私のプレーした日も全部で5〜6組(もっといたかな)ほどが集まりました。
 さて、いよいよプレーです。なだらかな起伏の丘陵コースでもちろん初めて回るぶっつけ本番プレーです。それぞれの組は指定されるどこか1つのホールだけでプロ同伴でプレーを撮影するということで我々は18番ロングホールが割り振られました。普通にスタートし、そのまま勝手にプレーしているとスタッフが「撮影するので18番に行ってください」と呼びに来るわけです。
 そこで18番に行き、いよいよ撮影開始となります。
 Iさん、Kさん、私が順番にそれぞれ英世プロ、その息子でアシスタントの杉本英樹プロらの見守る中でのティーショットです。
 いよいよアシストのかわい子ちゃんの「では、関根さんのティーショットです」の声に乗って華麗なる「タコ踊りショット」のご披露となるわけです。
 撮影スタッフを含めるとそれでも結構な数のギャラリーで緊張はしましたが、456ヤード、パー5の第1打はそれでも一応まともに前方に飛んでいきました。我々3人に続き英世プロが打って2打地点に向かいます。このホールは距離が短いが、フェアウェーの左側に大きく池が張り出しているので、池ポチャは嫌だと2打目はウッドはやめて5番アイアンを使うことにしました。
 その5番アイアンショットは少々トップ気味でしたがなんとか飛んで旗まで110ヤードほどのフェアウェーに止まりました。
 第3打、残り110ヤード強での9番アイアンのショットはきれいに当たってピンにまっしぐら、なんとピンまで50センチほどについてしまいました。
 ほかの3人は?と余裕をもって見ていると、Iさんもピンまでやや距離はあるもののやはり3オン、Kさんは4オンしました。さすがに2打がグリーン近くまで来ていた英世プロはと見ていると3打のアプローチがトップ気味でグリーンに乗るには乗ったがピンまでは5ヤードほどはありそうという打ちそこない。「オッ、こりゃプロが2パットなら俺の勝ちだ!」というところです。
 いよいよパッティング、一番ピンから遠いプロが最初です。私のバーディーはほゞ確実、となればプロとしてのメンツがある(はずです)、とばかりしっかり読み切ってさすがに入れてきました。バーディーです。Iさんもやや長いパットを入れてこれまた見事バーディー。Kさんもパーパットを入れ、最後に私が難なく(?)沈めてめでたくバーディーということになりました。

なお、私はプロに勝ったわけではありませんが、参考のため言いますと
 テレビでこの種の聴取者参加ゴルフ番組を見ているとゲストがプロを負かすとドライバーとか、悪くてもゴルフバッグくらいの賞品をもらえるようですが、さすがというかローカルの埼玉テレビの場合はケチッていて何にも出ません。もちろんバーディー賞もありません。
 さて、1ホール上がると次はレッスンです。ゲストそれぞれが予め受けたい内容を伝えてあり、私はバンカーショットを希望しました。
 私はことのほかバンカーショットが下手くそで、特にホームランをすることが多く、ガックリくることがしばしばです。
 杉本プロの言によればエクスプロージョンとか考えずアプローチショットと同じ要領でボールの手前2〜3センチに軽くクラブを入れれば良い。言われて何発か打つと確かに上手くいくのですが、それでバンカー恐怖症が完治するかといえばそんなに甘くはないのです。
 後日、コースに出たとき早速ホームランしてヤッパリとガッカリし、しかしだからゴルフは面白いのだとか負け惜しみを言っている次第です。
 そんなこんなで以ってともかく撮影は無事終了しました。
「それにしてもプロの見ている前でしかも撮影のカメラが回っている中で良く打てたもんだ。ましてバーディーを取るなんて信じられない〜!。きっとうまいこと適当に編集してるんだろう」という声が聞こえてきそうですが、そんなヤボな事は言わぬが華というものです。
 ま、ゴルフは下手の横好きが罪がなくてよろしい。気の合った仲間でワーワー言いながら楽しく回るのが何より。私も特に同期入社のゴルフ仲間であるUさん、Mさん、Nさんらから、やれ「明治の大砲」だの「タコ踊り」だのと嘲り笑われながらも「男は黙って・・・・・」ないで「ゴルフは上がってなんぼヨ!」とうそぶきつつチョコレートを召し上げるのを無上の喜びとして、これからも次の目標であるエイジシュートを目指して楽しみたいと思っています。

 ここでさる日の毎日新聞記載の川柳から

池越えのため取っておくキズの球  久喜 高橋 春雄

 身につまされる方も多いのでは? かく言う私も・・・・・。何しろ私のホームコース(鴻巣CC)はそこらじゅうお池だらけなもので。


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