第22回ゆうゆうクラブ行事報告

《富岡製糸場周辺ハイキング》

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 第22回ゆうゆうクラブハイキングは、紅葉の時期には少し早い10月13日(木)に24名が参加して、世界遺産断定リストに登録され、日本女性参加者の産業近代化の礎となった富岡製糸場と、その周辺を歩くハイキングを実施しました。
 ハイキング当日は、薄曇りの絶好のハイキング日和に恵まれ、集合場所の上信電鉄高崎駅から、稲刈りの終えた田園風景の中を上州一ノ宮駅まで約1時間、久しぶりに出会う友との話が弾みます。
 上州一ノ宮駅からハイキングの始まり、貫前神社まず下野国一の宮である貫前ぬきさき神社へ、50数段の階段を登り、立派な山門から歴史を感じる荘厳な社殿を見下ろすという非常に珍しい神社です。イケメン宮司の説明を聞きながら千年を経た歴史を学びました。
 貫前神社から、富岡市街を一望できる一峰公園で一休み、初めて参加されたメンバーの自己紹介で顔と名前がようやく一致する人もいました。
 そして、市街地を散策しながら、子宝石のある蛇宮神社に立ち寄り、富岡製糸場で働いていて亡くなった女工さん達が葬られている龍光寺へ、女工さんと云えば野麦峠を思い出すが、富岡製糸場で働く女工さんは非常に厚遇され、不幸にも亡くなられた時には、龍光寺に丁重に葬られたそうで、今でも苔生した墓石に供物が供えられています。

 そして、ハイキングの目的地である富岡製糸場に到着、明治政府が誕生して2年、まだ混乱状態にあった政府が、フランスから技術者富岡製糸場を迎え入れ、機械製糸の技術を導入するという大英断を行い、後に「日本の機械化工業の幕開けは富岡製糸場の建設から始まった」と言わしめた由来を学びました。このくだりについては、是非現地のボランティア説明を傾注することをお勧めします。何ゆえに「日本の産業近代化の礎」と謳われたのか「深〜い、いい物語」がいっぱいのお話が聞けます。

 また、製糸場の建物群は、「おぎのや食堂」にて当時のレンガ作りの建物がそのまま残っており、日本の産業革命の発祥の地として世界遺産への登録を目指し、活動しているそうです。
 ゆうゆうクラブハイキングの仕上げは、峠の釜めしで有名な「おぎのや食堂」で釜めし昼食に少々のビールで乾杯、初めての参加者の中には、数十年ぶりの出会に、話は大いに盛り上がりました。
                      (ゆうゆうクラブ幹事 二宮 義博記)
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