関東甲信越地区には一度は訪れたい峠道が沢山あります。中でも有名な軽井沢に近く、奇妙な形の山並みに驚かされた人は多いはず。軽井沢に入る道はかつては中仙道、列車なら信越本線で、今では上信越自動車道か長野新幹線でとなり、いずれも碓氷峠(うすいとうげ)を越えねばなり ません。あの「連合赤軍」ですらこの秘境の峠を越えて「浅間山荘事件」を起しました。
いよいよ峠に差し掛かるところに横川という宿場町があり、春は新芽の中に桜を抱き、秋は全山紅葉をバックに天を突き刺すばかりの「妙義山の連なり」が眺められます。旧国鉄時代、66.7%という国内最大の急勾配を前に、機関車の連結待ち時間を利用して「峠の釜飯」が生まれたところです。現在は信越本線の終着駅となっており、構内のはずれで線路は途切れておりますが・・・。
11月12日、春日部を出発したバスには、あの奇妙な山並みを自分の足で踏みしめたい興味深々の「ゆうゆうクラブ」メンバー18名が、賑やかに乗り込んでおりました。 いざ、一路「妙義山」へ。
途中、世界遺産申請中の「富岡製糸工場」のある富岡市、「舌切り雀」の磯辺温泉などを通過するころからあいにくの雨模様となりましたが、雨にも負けず・・・・妙義山「石門めぐりコース」に果敢に挑 んだのであります。「秋雨に煙る妙義」の紅葉は一味も二味も感慨を呼ぶものでした。
今回のハイキングは
(1)峠の釜飯を妙義の絶景に浸りながら堪能する
(2)秘湯の露天風呂から紅葉に染まる妙義山をながめやる
(3)こんにゃくの里、下仁田ネギの里で知られる下仁田の老舗料亭
・常盤館の「こんにゃく会席」を肴にゆうゆうの懇親会と洒落る・・・
という豪華版でありました。(森脇忠雄)