栃木と群馬の県境沿い(両毛地域という)に流れる「渡良瀬川」は足尾から渡良瀬遊水池に至り、茨城県古河市で利根川と合流します。この川に寄り添うように走るローカル鉄道があり、
「トロッコお座敷列車」などで紅葉と、清流の渓谷美が楽しめます。しかしこの川はもう一つの顔を持っています。
日本で初めて社会問題を提起した足尾銅山の鉱毒事件 とその公害対策の歴史の谷でもあったのです。明治23年の第1回総選挙で、衆議院議員に当選した田中正造は足尾銅山の鉱毒問題を繰り返し国会に取り上げたものの改善が見られず、
ついに明治34年12月天皇に直訴したことがことの始まりです。その後も幾多の変遷がありましたが慶長15年から400年間続いた歴史ある銅山は昭和48年に閉山
しました。
今秋のゆうゆうクラブはこのローカル線に乗って、渓谷の近隣町村が合併(2006年)して、いまや「みどり市」となった草木ダムの周遊ハイキングコースに向かいました。
晩秋に近い11月16日(金)午前9時30分、渓谷の出発点「大間々駅」に16名が揃いました。 まずはこの駅改札から10分で「高津戸峡」に入り、徒歩約40分の渓谷めぐりが待ち受けています。 駅前に戻ると「弁当」が、なぜか「傾けないようにネ!」の言葉を添えて配られます。 「わたらせ渓谷鉄道」はかっての銅産出に活躍したトロッコ鉄道をかなりの速度で登って行きます。
足尾までの途中駅「神戸(ごうど)」で降りて、村営バスに乗り換えるとまもなく草木ダムを越えて目的地に到着。例年ならもう遅い時期の草木ダム湖の両岸は深い紅葉につつまれており、およそ半周先の「サンレイク」までをハイキング、
ここで幹事心づくしの「キノコ漬け」を肴に「2007ボジョレ・ヌーボ」で乾杯となりました。
京風懐石をアレンジした松茸弁当を開けて、千葉から参加の山崎さんが「傾けないように!との謎が解けた」と感激の声。
帰路のバスを待つ間は、手足の自由を失いながら口で描いた「星野冨弘」さんの美術館を観賞、谷あいを下るこがらしを感じながらの一日でした。

日本で初めて社会問題を提起した足尾銅山の鉱毒事件 とその公害対策の歴史の谷でもあったのです。明治23年の第1回総選挙で、衆議院議員に当選した田中正造は足尾銅山の鉱毒問題を繰り返し国会に取り上げたものの改善が見られず、

今秋のゆうゆうクラブはこのローカル線に乗って、渓谷の近隣町村が合併(2006年)して、いまや「みどり市」となった草木ダムの周遊ハイキングコースに向かいました。
晩秋に近い11月16日(金)午前9時30分、渓谷の出発点「大間々駅」に16名が揃いました。 まずはこの駅改札から10分で「高津戸峡」に入り、徒歩約40分の渓谷めぐりが待ち受けています。 駅前に戻ると「弁当」が、なぜか「傾けないようにネ!」の言葉を添えて配られます。 「わたらせ渓谷鉄道」はかっての銅産出に活躍したトロッコ鉄道をかなりの速度で登って行きます。


京風懐石をアレンジした松茸弁当を開けて、千葉から参加の山崎さんが「傾けないように!との謎が解けた」と感激の声。
帰路のバスを待つ間は、手足の自由を失いながら口で描いた「星野冨弘」さんの美術館を観賞、谷あいを下るこがらしを感じながらの一日でした。
