南谷 弘

はじめに

 幹事会より、近況を書くようにとの要請を戴いた。さて、小生の近況はと考えてみると、まず頭に浮かんだのは、最近は腰痛に悩まされて、下手なゴルフが思うように出来ないなと云うことである。そこで、たまたま耳にした“カイロプラクティック"という治療法を行う診療所が最近、近所に開業したとのことで、早速に行ってみた。

カイロプラクティック

 カイロプラクティック療法というのは、私には耳新しい療法であったがすでに、この治療を受けたことがある方もおられるだろうと思う。
 世界的には、決して新しい療法では無いらしい。特に、欧米では極めて一般的で普通の病院で広く行われているらしい。日本では何故か一般の病院では医療として採用されていない。
腰痛、肩こり、筋肉痛というと一般的には、まずマッサージというのが頭に浮かぶが、勿論私も、このマッサージを受けたが、あまり大きな効果は得られなかった。
 そこでカイロプラクティック療法を受けてみたのである。この療法は一言でいうと、骨の 関節の治療である。筋肉痛と関節がどんな関係があるのだろうと思われるかも知れない。これが大いに関係があるのである。

療法

 人間には、頸椎、腰椎など無数の関節があるが、人間も年齢を重ねると昔は滑らかであった関節の動きも、カルシュウム等を含んだ老廃物の蓄積が重なって、動きが悪くなってくる。そのため、屈伸、捻転などの運動が昔ほど十分には出未ないという症状は誰もが感じていることで、私もその一人である。
 今回、初めて診察を受けてみて、各所に機能を全く果たしていない関節が多々あることが指摘された。
 骨の関節と関節の間は筋肉で連結されていて、これらが骨を保護し、さらに身体の動きを適切かつ柔軟にしている。関節の動きが悪いところで無理に例えば腰を捻ると、当然その部分の筋肉に余計な負担が掛かり、これを繰り返していると、ついには筋肉疲労が蓄積し、筋肉痛を起こす。
骨格のしくみ ここで、マッサージによって一時的に、筋肉疲労を回復させても、またすぐ疲労が蓄積する。そこで動きが悪くなっている関節を的確に見つけ、これを外部から柔らかく、適切に動かして、本来の機能を回復させる治療が“カイロプラクティック"と云われるものである。平たく云えば間接のマッサージとも云うべきか。この治療は同時に、歪みが生じている骨格全体の矯正も同時にその範疇にいれているようである。

情報

 必ずしも全てでは無いが、腰痛、肩凝り、筋肉痛、頭痛などのかなりの部分が、この関節の機能不全や骨格の歪みに起因しているとのことで、これらにお困りの方々一度試してみてはいかが。
 日本ではまだ、広くは普及していないので、ご近所に診療所があるかどうか心配だが。ちなみに費用は、小生のところは65歳以上は、初回4千円、次回からは3千円である。最初5・6回ぐらい3 〜4日に一度の頻度で治療し、あとは3ヵ月〜6ヵ月に一回診療を受けるというのが一般的のようである。
 内科の健康診断と同様、骨の健康診断も必要だと思う昨今である。小生の場合は、腰痛はまだ完治はしていないが、捻転は随分楽になったし、前屈は両手が床に付くようになった。ゴルフもぼつぼつ楽しんでいる。
 このカイロブラクティックと通常のマッサージを併用するのがより効果的であるように思える。近況報告を兼ねて、お困りの方への朗報となれば幸いである。
以上